ホーム活動紹介環境草莽塾本講座第3期レポート > 3.1 科学、技術と環境

セッション1:科学、技術と環境

低炭素革命かジオエンジニアリングか

山本 良一東京大学 名誉教授

現在、地球温暖化の加速が起こっている。この100年地球の表面温度は0.74度上昇した。これはIPCCの予測を超えている。今後気候変動による悪影響が軍事的危機を引き起こすとの予測もなされている。この危機を回避するため現在世界には大きな2つの考え方がある。一つが革命的低炭素(脱炭素)社会への挑戦であり、もう一つがジオエンジニアリングによって人為的に気候を変えてしまおうという考え方である。この2つの手法に対し私たちは覚悟を持って臨まなければならない時期に来ている。

大和田順子

ライフサイクル影響評価手法

伊坪 徳宏東京都市大学環境情報学部 准教授

環境評価であるLCAの基本的な考え方とその活用方法を学ぶ。LCA(ライフサイクルアセスメント)とは商品の製造、輸送、販売、使用、廃棄、再利用までの各段階における環境負荷を明らかにし、その改善策をステークホルダーと伴に議論し検討する手法である。その手法のひとつであるライフサイクルインパクトアセスメント(LCIA)と統合化手法LIME について事例を上げながら具体的に学習する。また炭素にフォーカスしたLCAであるカーボンフットプリントや最近注目されるウォーターフットプリントについても学習する。

大庭みゆき

持続可能な社会実現に資する金融システムの形成~企業環境パフォーマンスの測定

本田 智則産業技術総合研究所 安全科学研究部門持続可能性ガバナンスグループ

低炭素革命に必要な技術がほぼ出そろっている中、今必要とされているのは社会システムの革命である。本講義では「持続可能な社会実現に向けた金融市場の形成」の可能性について考察する。金融市場の中でも株式投資によって環境負荷を減らすような金融の仕組みを様々な手法を提示し、実際の株価と企業の環境負荷との相関を検証し、環境EFT(指数連動型上場投資信託)の有効性について考える。

曽根原久司

※講演後「革命的低炭素(脱炭素)社会派」と「ジオエンジニアリング推進派」に分かれディベートを行った。