ホーム > 活動紹介 > 環境草莽塾本講座第3期レポート > 3.4 農林水産業と環境

日本の人工林による木材資源は、これから利用期に入る。今後は、国内需要だけでなく中国、インド、中東といった市場を視野に入れたい。このような国際的な競争に勝利するためには低コスト林業の確立が必要となる。そのためには林道等の路網と機械化での工夫が不可欠となる。日本の森林の現状と木材利用のあり方をデータを交え詳細に解説した。

近年SRI(社会的責任投資)がキートレンドとして注目を集めている。SRI、エコファンドは従来は海外で発展してきたが、ここ数年日本のエコファンドが世界最速のスピードで成長してきている。その効果と今後の展望について解説を行った。

世界的にバイオ燃料のGHG排出に関する疑問(土地利用転換等)が表面化している。温暖化以外でもランドラビング(農地収奪)、生物多様性、水に対する影響等、バイオ燃料をとりまく課題は多い。国際的にはRSB(バイオ燃料の持続可能性に関する円卓会議)により「持続可能なバイオ燃料生産のための原則および基準」が公表されている。
日本においてもバイオ燃料持続可能性基準が経産省によって策定されている。バイオ燃料の新規市場は大きくなる可能性はあるが、持続可能性への配慮がないと生産地等で社会的・環境的問題を引き起こすことを考えなければならない。

適切な農業生産活動は、良好な二次的自然環境を形成するとともに、自然環境の保全、良好な景観形成など環境保全上の多様な機能を発揮する。しかし一方で効率の過度の追求や不適切な資材利用・管理によって環境への負荷や二次的自然環境の劣化を招く恐れがある。農林水産省では、農業の持つ物質的循環機能を生かし、生産性の調和に留意しつつ、土づくり等により肥料、農薬の使用等による環境負荷の軽減に配慮した持続的な農業を環境保全型農業と位置付け全国に推進している。この環境保全型農業の在り方、実態を具体例を示しながら解説した。

農業全般についてフリーディスカッションを展開した。議論は口蹄疫問題からマスコミ論まで幅広い対話が行われた。

※講座終了後、野村氏を囲んでのフリーディスカッションを行った。深夜まで酒を酌み交わしながら活発な議論が行われた。